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一番思い入れのある「近未来世界」は? に参加中!

あこがれの神流走ってまいりました。結論から言うと紅葉・人情・蕎麦・登攀どれをとってみても期待を裏切らない素晴らしい大会でした。以上、報告終わり!

といっては身もふたもないので詳細報告します。


夜中2時起床。3時予定だったけど目が覚めてしまったのでそのまま出発。神流には3時間ほどで到着。会場が見つかるか心配でしたが、分岐もなく道なりにいけば迷うことなく到着できました。どこぞの大会のように駐車場渋滞もなくスンナリ止められ、受付もスンナリ。早朝ということもあるけれど、やはり出場者を絞ってあるから混雑がありません。もうけ主義、つめこみ主義でないところにも好感が持てます。

6時にスーパーロング、7時にロングクラスがスタート、私の走るミドルクラスは9時スタートです。車中でうとうとしていたらスーパーロングのスタートがあったらしく遠くで集団の雄叫びが聞こえました。スタート応援しなくちゃということでロングクラスのスタートは応援に行きました。勇ましくスタートするのはいいですねぇ。ひゃほー、ワクワクします。

ミドルクラスはスタート位置がかなり離れていてシャトルバスで移動です。8時が最終バスなので急いで7時すぎのバスに乗り込みましたが失敗でした。スタート地点の庁舎は寒くて店もなくただの待機です。ぎりぎり移動することでよかったのですがマンモス大会慣れしているので俊敏に動きすぎました。

8:40に開会式。鏑木さん直々に諸注意と説明がありました。走る前から特別賞が予告されました。最高齢参加者(71歳)と誕生日の人。私も70くらいまで走りたいなと思いつつスタート場所へ。近くのランナーと相互で記念写真を取り合いながら9:00きっかりのスタートです。序盤は山郷風景を見ながらキロ6分半ほどで巡航走行。はやくも町の皆さんから熱烈な応援を受けます。みなさん野良着のまま応援というのが素朴でよいですねぇ。応援終わったら仕事にるのでしょうか。記念に皆さんと一緒に記念撮影(最初は余裕しゃくしゃく)しました。

6km過ぎでチェックポイント。ゼッケンにスタンプを押してもらい、そのまま山道へ。ここからが本物のトレラン。体調は悪くないのでゼイハァしながらも快調に登山。紅葉が綺麗でこれを見るだけで来た価値があるってもんです。赤・茶・黄色の織り交ざった絨毯のような山道を進んでいきます。このころは写真も撮っていたのですが徐々にしんどくなってきました。

途中まで仲間と一緒だったのですが、足に来た相棒は先に行ってくれという合図。まだ私は足が残っていたので先に行かせてもらいました。10kmで萱ノ平のエイド到着。けっこう来てます。でもまだ半分も走っちゃいない。コーラうますぎです。そしてラッキョウが何故かおいしい。あと味噌まんじゅうを2個ほおばってスタート。ここにはトイレがあるので少しでも絞り出すことにしました。

途中、一般道に出るところもあるのですが、これが嬉しくてしょうがない。仏の一般道。トレランなのにアスファルトが好き!やはりまだまだロードランナーなんでしょうねぇ。やがて南小太郎山のてっぺんへ。標高1455m。ここでロング、スーパークラスと合流します。ここから尾根伝いに一気に持倉集落まで下るのですが、これがきっついきっつい。膝が壊れるという表現がオーバーではなかったです。それでも上級者はぴょんぴょん降りていく。どうやったらキョンのように斜面を駆け下りられるのか不思議。着地バランスなんでしょうねぇ。


そして持倉エイドへ。ここは何としても蕎麦を食べなくちゃね。胃腸はここまで残しておきたいもの。暖かい汁とおばあちゃんの心のこもった手打ち蕎麦は期待を裏切らず最高でした。2杯食べて記念撮影にてさあ出発。相変わらずの下りに苦労しつつも安取峠エイドに辿り着きあと7km。平坦な下りは足休め感覚で流し、急な下りは腿ピクピクで踏ん張る。最後は踏ん張りも利かなくなりロープにしがみつきながら転倒もしました。


ラスト1kmでやっとロードへ。ロードに出ると意外と足が残っていてスピードは出ました。そのまま力走し、ガッツポーズでゴール。タイム4時間25分。年代別順位19位。初トレイルにしては満足な結果を残すことができました。ゴール後の無料とん汁も、温泉も最高でした。きっついけど毎年出たいレースです。

マラソン最高!
トレラン最高!
神流最高!
一日一走オス!


秩父往還153kmレース撃沈いたしました。同じ轍を踏まぬよう記録を残しておきます。

【レース前日】

甲府駅近くの会館で16:00から受付&説明会が行われます。受付では仮装スタッフが出迎え早くもヘンタイレースらしさが感じられます。今年はコース変更もあって説明会参加必須となっています。受付が終わるとそのまま説明会会場へ。260名収容の会場もほどなく埋まってきました。

17:00から「ヘンタイのみなさん、こんにちは~!!」という司会者の言葉で説明会が開催されました。前年のコースは山岳区間で私有地を通っていたそうですが地権者からNGが出され今年の開催が危ぶまれていたとのことでした。なので迂回するように雁坂トンネル退避坑を通り雁坂小屋へ向かうコースが設定されました。

安全第一ということで反射板・ヘッドライト・背後点滅灯の三点セットとキープレフトが義務づけられました。私を含め反射板が必須という認識がなかった方が多く、説明会後の近くのダイソーは大盛況でした。18:20ころ散会となり、そのまま夕食を食べにネオン街へ。といっても東京のようによりどりみどりではありません。とりモツ煮込みをつまみにジョッキ2杯ほど飲んで終わり。フルマラソン前夜は禁酒ですがウルトラの場合は2杯までと勝手なルールを作ってます。

その後、甲府駅から徒歩10分くらいのビジホにチェックイン。駅近くのホテルはエントリー後すぐ申し込まないとなくなるので要注意です。朝、3:00に目が覚めました。微妙な時間です。二度寝すると危険だし、起きているのもつらい。目をつぶりながらレースをイメージしながら1時間。4時過ぎにホテルを出発。4時半には会場(甲府駅北口)に到着しました。受付・荷物預けと順調に終わり5:00無事にスタートしました。

【CP1:35km地点まで】

若干涼しめの朝、天候やや曇り。絶好のマラソン日和です。今回を逃したらいつ吉日に巡り合えるかわからない、なんて考えながら市街地を抜けていきました。2~3kmいくとゆるやかに道は上っていきます。この登り基調の道がずっとCP1まで続きます。スタートからCP1までは最長区間で途中エイドがないので自己管理で給水しなくてはなりません。あと時刻的にはトイレをどこでするかということも大事です。コンビニは貸してくれますが待ち時間が大きいのが難です。12km地点の万力公園にトイレがあるのでここを覚えておくとよいです。

所持したペットボトルは2本。なるべく使用せず、自販機利用を心がけます。20kmからは自販機がなくなるという情報がありましたがキョロキョロしながら走ると皆無ではありません。登り基調とはいうもののきついところが結構あります。そんなときは歩くと決めていたのですが歩く時間が多くタイムロスしたので基準を見直さないといけないです。(坂練習の不足を実感)

CP1の制限時刻は10:30。想定時刻は9:30。実際到着時刻は9:48。初めから遅延してしまいました。CP1ではコーラをがぶ飲みし、おにぎりに塩をいっぱいつけて2個ほどいただきました。CP1までのジェルの使用はありません。

【雁坂峠入口:45kmまで】

CP1からループした道をさらに2kmほど登ると雁坂トンネルが見えてきます。今回のレースは隣の退避坑を走ります。ここで注意すべきは退避坑に入る前にトイレがあるのですが必ず済ませること。退避抗は全長6.5kmほどあり途中トイレはありません。不届きな行為もできません。ちなみに雁坂小屋までトイレはありません。退避坑はほぼ一直線。照明はついていますが行けども行けども前方には同じ黒い半円形が見えるだけ。涼しいのはありがたいですが気が遠くなりそうです。500mくらい毎に距離表示がされていますが一生懸命走っていると思うわりには距離が進みません。足にかなりきているからでしょうか。人の声は反響するので後ろにランナーの声がするなと思って振り返るとランナーが見えません。不思議な感覚です。フルマラソンの距離42.195kmは退避抗通過中に踏むことになります。

退避抗を抜けるとすぐ道路を横断することになります。ここはスタッフがいるので安心。横断するとすぐ奥秩父トンネルを走るのですが入口で照明の所持チェックとなります。正直言ってここでアウトにされても困るのでスタート受付の時にしたほうがいいと思うんですけどね。奥秩父トンネル内は予想外に明るくなんの問題もなく通過。トンネルを出るとすぐ右側が雁坂の入り口となります。ここにもスタッフがいるし見逃すほど難しい場所ではありません。

【雁坂小屋CP2:53kmまで】

入口から小屋までほとんど走っていません。足場は悪いし正丸峠まで足を残せというアドバイスもあり足に負担をかけたくないのです。というか正直なところ走る元気が出てこなかったです。ひたすら速足で山登りを始めましたが急峻なつづら折りの道に息がすぐあがってしまいます。「お先にどうぞ」と後続者に譲って息を整えてから少し進むと、今度は「お先にどうぞ」と言われたり。時計を見るとかなりやばい状況。雁坂小屋でアウトになると山梨側に下山させられるのでそれだけは何とか阻止したいと頑張りました。

道は細く先日の大雨で緩んでいます。一歩間違えば滑落して十数メートル下に落ちますが人間は緊張すれば一歩も間違えないようです。丸太吊り橋渡りや倒木またぎを繰り返しながら3時間半、CP2の雁坂小屋には制限時刻15:00の12分前に到着。しかし、給食のおかゆはもう在庫切れ。どのレースでも最後のほうに人は割を食うんですね。ここからはまた一気に下りおります。

【川又CP3:63kmまで】

下りといってもアップダウンは続きます。CP3の制限時刻は18:30。登りと同じくらいの時間はあるので何とかなるとは思うのですが、早く降りなくてはと気が急くので足元を踏み外すこともたびたび。転倒は7回ほど、滑落未遂は5回ほど経験しました。滑落未遂の中では踏ん張った足が攣って斜面でしばらく足をもみながら態勢を整えるという場面も。下りの得意なランナーさんはぴょんぴょん飛び跳ねるように降りてきて私を軽く追い抜いています。下りは膝にくるので体重はもう少し落としたほうがいいのかなとも思いました。

笹の覆い茂る小道は緩やかでしばしの足休めになりました。幸いなことに今年は蜂の襲撃がなかったので助かりました。下ること2時間半。やっと自動車の走る音が聞こえてきて下界に降りられたのだと安堵しました。その瞬間、また転倒。ほんとに気が抜けません。道路に出たら左折。1kmほど進むと川又のCP3に到着です。ここでは制限時刻の42分前に到着。ここでは有名なまことちゃんカレーをおいしくいただき足をほぐしました。

【大達原CP4:78kmまで】

CP3には15分くらい滞在したでしょうか。とにかく正丸峠に足を残せということからすぐには出発しませんでした。あたりは薄暗くなってきているのでヘッドライトとアームライトを装着して出発しました。結果的にはここをすぐに出発すべきでした。ここからCP4までは15km。若干の貯金をいれてキロ7分くらいのペースで行けば間に合うと踏んでいました。しかし、誤算はここから生じました。CP3を出てすぐ旧道R140に入るのですがここが急坂なのです。しかも結構な距離の上り。途中から歩きました。

最初キロ7分といっても途中歩きを入れてはキロ6になり、キロ5になっていきます。この計算をリアルですべきでした。真っ暗な中、寂しい旧街道を走ると前方にかすかに前のランナーのライトが見えます。この暗闇と孤独感が時間の感覚を狂わせます。自分ではキロ6くらいで走っているなと思っても、雁坂で消耗した足は実際キロ7以下だったのかもしれません。GPS時計は累計の平均速度を出しているので参考になりません。一度リセットしてこの区間で図りなおせばよいのかもしれませんが気が回りません。気を付けなければいけない箇所は秩父湖が見えるあたりにあります。わかりにくい左側の階段を上っていくことになります。しかも看板に私有地と出ているのでもしかして間違いじゃないかと確認で時間を使いました。

気が付けばあと5kmなのに残り時間は30分弱。あと本当に5kmなのか?それとももっと先なのか。CP3ではGPSと1kmくらいの誤差が出ていました。計算するのも面倒くさくなってとにかくダッシュしました。先行するランナーをものすごい勢いで3人くらい抜いたと思います。しかしながらあと3kmというところで残り12分。キロ4分でいくことは今の足では無理。と思った瞬間、力が抜けて走れなくなりました。

あとは絶望的なテクテク歩き。途中、おばちゃんランナーと一緒になりずっとおしゃべりしながらCP4に向かいました。なんか情けないですけどお喋りすることで癒されるというか口惜しさがまぎれたというか。これもウルトラの良さなのかもしれません。フルマラソンではおしゃべりなんかしませんものね。

ということで私の雁坂峠挑戦はまずは失敗に終わりました。リベンジするかは未定です。多分、一か月もすればフツフツとくるのかもしれませんが。今は心を切り替えてさいたま国際フルに向けて全力投球していきたいと思います。



富士五湖大撃沈から7週間。鍼治療に二回ほど通いましたが、さほどに効いている感じもなく、若干の違和感を残しながらも奥武蔵ウルトラ78kmに臨むことになりました。自分でも腸脛靭帯炎で富士五湖に臨んだ無謀さに懲りず奥武蔵という地獄坂祭りに臨もうというのは酔狂を通り越して阿保の極みとあきれています。

SNSでは邪念がどうのこうのとわめいていましたが、そうでもしないとモチベーションがつながりません。ウルトラはポキっと心が折れたらアウト。いかにしてマインドコントロールするかが勝負です。

日帰りはできないので川越に前泊しました。経費節約でカプセルホテルに泊まったのが失敗。人生2度目のカプセルでしたが。室温が高くて寝付けません。カプセル別に空調がないのでこれはしんどい。二度と使いません。

4時起きして始発に乗り込み会場には6時ちょいすぎに到着。スタートまで1時間内というのにさほどランナーが集まっていません。こういうまったりしたところがオクムのいいところです。スタート少し前に集まった5人で足環撮影してスタートラインに並びます。いや、並ぶというよりタムロするといったほうが正しいか。

7時の号砲でスタート。最初からゆるく登り始めます。適当にばらけるので何人かラン友さんを見つけ出しご挨拶。これも恒例のパターン。鎌北湖から入り平場を一周してまた鎌北湖に戻ってくる24kmの序盤戦。去年はすでに干からびていましたが今年は初夏ということもあってまだまだ元気。水浴びしなくてもよかったのですが、あられちゃんに聖水かけてもらうのが儀式になっているので首からバッシャリ。念のため冷たい水でロキソニン投入。

鎌北湖ASからすぐ山に入り急坂が続きます。ここは走らない戦法で。てか走ろうたって無理なほどの斜度。しかし、いつ膝が暴発するかもしれないので積極的早歩きで貯金をつくります。今回の基本戦略は貯金蓄積です。戦術は登坂早歩きとエイド滞留時間の削減。とにかく完走したい。

ユガテASでスイカにかぶりついて少し走るとバドガールのスポットへ。毎年ここでバドガールたちと記念写真とります。陽気なガールズに元気をもらい、第一目標の35kmの顔振峠へ向かいます。ここではビキニ1号が待ってるはず。わくわくしながらたどり着いてみると、え~~!ビキニ不在。暑くないからかな。少々残念ですが腹いせにガンガン食べまくり、おねーさんにショートマッサージ・肩もみもしてもらいました。極楽極楽。

さて第二目標は45km関門刈場AS。去年は制限時間と同時通過という離れ業をやりましたが今年はそんなことはしたくありません。膝はまだ沈黙を守っています。しばらく行くと折り返しのウサ耳さんとすれ違い。早すぎるでしょ彼女。お互いにタッチして元気をシェア。またしばらしてドラミちゃんとすれ違い。初顔合わせでご挨拶。その後も続々とすれ違い。オクムのいいところは復路も同じ道なのですれ違いでラン友さんと声を交わせることです。刈場関門は1時間前にクリア。

っしゃぁ!目指すは大本命、折り返し丸山AS。ここには本命ビキニ嬢が待っているはず。邪念は大事です!もとい、気持ちは大事です。不思議と足は軽くなり、前にどんどん出ていきます。たぶんアドレナリンは50%増しで発生しているはず。そして丸山エイド。いました、夏の天使。うれし涙。

っていうほどのこともないけれど、よいくここまで頑張れたよな自分。膝君ありがとう。足に感謝しつつ、これも恒例になった記念撮影。作り笑いしなくてもナチュラルスマイルになります。さて、かき氷を一気に流し込んで復路に臨みます。

結構、足はパンパンになってきていますが完走の見通しもついてきたので苦しさ半減。坂の上り下りがしんどくて無限に繰り返されるような錯覚に陥りますがコースを認識していることもあり去年よりも足が前に出ているような気がします。黒山ASのかわいらしいお手伝いのチビちゃん、ユガテASの乾杯オジサンなどいろいろ癒され元気づけられあと8km。ラストスパートはSNSの仲間から最後のひと踏ん張りの元気をもらいました。

ラスト1kmはほんとうにスパート。キロ5分を切るスピードで走ってました。そして見えてきました毛呂山体育館。笑顔のゴール。時間10時間22分。去年より記録を70分縮めました。

やったー、やったー、ヤッターマン!

ウルトラ万歳!

オクム万歳!

ビキニ万歳!


そして、膝君ありがとう。来年もよろしく!

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