富士五湖大撃沈から7週間。鍼治療に二回ほど通いましたが、さほどに効いている感じもなく、若干の違和感を残しながらも奥武蔵ウルトラ78kmに臨むことになりました。自分でも腸脛靭帯炎で富士五湖に臨んだ無謀さに懲りず奥武蔵という地獄坂祭りに臨もうというのは酔狂を通り越して阿保の極みとあきれています。
SNSでは邪念がどうのこうのとわめいていましたが、そうでもしないとモチベーションがつながりません。ウルトラはポキっと心が折れたらアウト。いかにしてマインドコントロールするかが勝負です。
日帰りはできないので川越に前泊しました。経費節約でカプセルホテルに泊まったのが失敗。人生2度目のカプセルでしたが。室温が高くて寝付けません。カプセル別に空調がないのでこれはしんどい。二度と使いません。
4時起きして始発に乗り込み会場には6時ちょいすぎに到着。スタートまで1時間内というのにさほどランナーが集まっていません。こういうまったりしたところがオクムのいいところです。スタート少し前に集まった5人で足環撮影してスタートラインに並びます。いや、並ぶというよりタムロするといったほうが正しいか。
7時の号砲でスタート。最初からゆるく登り始めます。適当にばらけるので何人かラン友さんを見つけ出しご挨拶。これも恒例のパターン。鎌北湖から入り平場を一周してまた鎌北湖に戻ってくる24kmの序盤戦。去年はすでに干からびていましたが今年は初夏ということもあってまだまだ元気。水浴びしなくてもよかったのですが、あられちゃんに聖水かけてもらうのが儀式になっているので首からバッシャリ。念のため冷たい水でロキソニン投入。
鎌北湖ASからすぐ山に入り急坂が続きます。ここは走らない戦法で。てか走ろうたって無理なほどの斜度。しかし、いつ膝が暴発するかもしれないので積極的早歩きで貯金をつくります。今回の基本戦略は貯金蓄積です。戦術は登坂早歩きとエイド滞留時間の削減。とにかく完走したい。
ユガテASでスイカにかぶりついて少し走るとバドガールのスポットへ。毎年ここでバドガールたちと記念写真とります。陽気なガールズに元気をもらい、第一目標の35kmの顔振峠へ向かいます。ここではビキニ1号が待ってるはず。わくわくしながらたどり着いてみると、え~~!ビキニ不在。暑くないからかな。少々残念ですが腹いせにガンガン食べまくり、おねーさんにショートマッサージ・肩もみもしてもらいました。極楽極楽。
さて第二目標は45km関門刈場AS。去年は制限時間と同時通過という離れ業をやりましたが今年はそんなことはしたくありません。膝はまだ沈黙を守っています。しばらく行くと折り返しのウサ耳さんとすれ違い。早すぎるでしょ彼女。お互いにタッチして元気をシェア。またしばらしてドラミちゃんとすれ違い。初顔合わせでご挨拶。その後も続々とすれ違い。オクムのいいところは復路も同じ道なのですれ違いでラン友さんと声を交わせることです。刈場関門は1時間前にクリア。
っしゃぁ!目指すは大本命、折り返し丸山AS。ここには本命ビキニ嬢が待っているはず。邪念は大事です!もとい、気持ちは大事です。不思議と足は軽くなり、前にどんどん出ていきます。たぶんアドレナリンは50%増しで発生しているはず。そして丸山エイド。いました、夏の天使。うれし涙。
っていうほどのこともないけれど、よいくここまで頑張れたよな自分。膝君ありがとう。足に感謝しつつ、これも恒例になった記念撮影。作り笑いしなくてもナチュラルスマイルになります。さて、かき氷を一気に流し込んで復路に臨みます。
結構、足はパンパンになってきていますが完走の見通しもついてきたので苦しさ半減。坂の上り下りがしんどくて無限に繰り返されるような錯覚に陥りますがコースを認識していることもあり去年よりも足が前に出ているような気がします。黒山ASのかわいらしいお手伝いのチビちゃん、ユガテASの乾杯オジサンなどいろいろ癒され元気づけられあと8km。ラストスパートはSNSの仲間から最後のひと踏ん張りの元気をもらいました。
ラスト1kmはほんとうにスパート。キロ5分を切るスピードで走ってました。そして見えてきました毛呂山体育館。笑顔のゴール。時間10時間22分。去年より記録を70分縮めました。
やったー、やったー、ヤッターマン!
ウルトラ万歳!
オクム万歳!
ビキニ万歳!
そして、膝君ありがとう。来年もよろしく!